京都~嵯峨野~常寂光寺



いつか来た道。2011年GW


安土城跡に行った翌週、京都にプチ旅行。1週間で福岡~関西を2往復した。

遊びと仕事は何が違うかというと、まず服装が違う。ネクタイも締めないし靴もウォーキングに適したカジュアルシューズだ。旅は首元、足元から・・・だ!?
この時期の京都は日本の新緑美に沸き立つ。とくに嵯峨野は格別だ。お決まりの竹林を抜けて常寂光寺のこぢんまりとした山門を潜ると、まるで風呂敷に包まれたように上から下まで・・・“下”というのは“苔”・・・すっぽりと緑一色だ。

新緑の緑というのは絵具で描こうと思っても、その色が出せない。青と黄色を混ぜ合わせた緑は、竹の笹の緑にはなっても、青もみじの緑にはならない。子どもの頃、歯がゆい思いをしたのを思い出す。でも、大人になって発見した。画用紙にではなく、ガラスに彩色するといろんな緑を幾重に重ねても、抜けるような新緑の透明感が表現できることを。

嵯峨野は天竜寺の新緑も見事だし、トロッコ列車で嵐山から亀岡までダイナミックな保津川渓谷の新緑も目に鮮やかだ。その新緑に浸って世俗の垢を洗い流し、心身を浄化するのも、京都ならではの旅の醍醐味と言えるだろう。