福招き猫~初辰まいり(大阪住吉大社)


住吉大社第一本宮本殿の裏手に、千年楠がご神木の

商売繁盛の「楠珺社」という末社があります。

社に入ると正面の賽銭箱の上に何やら白い人形が数体、

横一列に並んでいるのが目に入ります。

近づいて見ると、それはどれも片手を持ち上げた招き猫。

実はこの社では毎月、初辰の日に、

羽織を着た愛嬌のある小さな土人形の招き猫(500円)を売り出していて、

これを四年間かけて48体集めると「始終発達(しじゅうはったつ)」するとされ、

毎月多くの方がお詣りに訪れるとか。

「始終発達」とは、さすが商都・大阪ならではの

ダジャレが効いた解釈だ。

さらに、偶数月が右手を、奇数月は左手を上げているというから

面白い。「あきない(商い)」ようにと考えてのことでしょうか・・・?