現存するゼロ戦の実物は数が少ない。貴重な資料として後世に残される。 |
2014年11月2日 宇佐平和資料館
宇佐平和資料館は、この地にかつて「宇佐海軍航空隊」の基地があり
さまざまな戦争の歴史を刻んだ地域であることを後世に伝えるために
その意思を示す?資料館だろう。現在は、展示物といっても「ゼロ戦」がメインで
後は、米軍が撮影していたという当時の九州各地の軍事基地への空襲の
ビデオ上映、映画「永遠のゼロ」の撮影時の資料が少し。
そのビデオ上映では、宇佐航空隊が激しい爆撃や機銃攻撃を受ける様子が
数分、撮影されている。
思えば、まさしくその瞬間に、私の父親がその機銃攻撃にさらされていたわけだ。
父は運よく生き延びたが、すぐ隣にいた同僚が弾に当たって即死したと聞いた。
父と歳が同じならわずか17歳だ。終戦までの空襲の犠牲者は
数百人規模だったというからその激しさは容易に想像がつく。
「永遠の零」の撮影に使われたというゼロ戦は、資料館では誇らしく見えるが、
それがそこにあったために攻撃を受け、運悪く命を落とした人、
または軍事とはまったく関係のない“巻き添えを食った”一般人も
数多くいたことを、淡々ではあるが語り継いでいる資料館だった。
ちなみに、父は当時のことをほとんど話さないまま他界した。