クスノキ原始林~福岡市立花山


樹齢は推定300年、樹高30m、幹回り約8mの「立花山の大クスノキ」


樹高は悠に30mを超える大クスノキの原生林は、圧巻
2016年 1月10日 福岡県東区立花山

立花山の6合目から上に群生する大クスノキは、約600本あるとも言われる。樹齢は推定300年とも言われ、ひときわ目を引く大クスノキが、「森の巨人たち100選」の一つ、「立花山の大クスノキ」だ。根元は立ち入りが禁止されているが、3mほど手前までは近寄ることができる。その孤高の姿は、森のなかを睥睨する主のような存在感を放っている。

クスノキは、その枝振りがもっとも優雅な樹木の一つだ。まるで千手観音がその手を天に向かって差し伸ばしているようなシルエットが、あっちにもこっちにも幾重にも重なりあって、枝が編んだ巨大なドーム空間をつくりだしている。
そのなかに抱かれて、じっとたたずんでいると、耳を突き抜ける森の静けさとともに、大地にしっかりと足をつけて悠久の時を刻み続けてきた大クスノキが放つオーラ・・・生命の高ぶりを感じる。これがパワースポットといわれる所以であろう。

大クスがつくる巨大な異空間。天に向かって手を伸ばすこの姿に生きる力をみる
立花山の山頂からは人工島の向こうに糸島の山々を一望